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北聖水の隠れ家ワインバーACENOの魅力

北聖水のワインバー、ACENOを訪問。開放感のある空間、料理、ワイン、細部まで行き届いたブランディングを記録したレビューです。

訪問情報

営業時間
火~金:11:30–22:30(ブレイクタイム:15:00–17:30)
土~日:11:30–22:30(ブレイクタイムなし)
月曜定休

設備・サービス
予約可
テイクアウト可
無線インターネット
団体利用可

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聖水の近くに住んでいるけれど、外国人観光客でにぎわう延武場キルのほうへは最近あまり行かない。人が多いことに加え、静かにデートをしたり、友人と積もった話をしたりできる余裕のある場所が少ないと感じるからだ。そこで北聖水を中心に店を探していたところ、好みにぴったりのワインバー、ACENO(アセヌ)を見つけた。

北聖水にあるACENOの位置を示す地図

住所はソウル特別市城東区広津路2ギル25、1階。店名はACENO(アセヌ)だ。今話題のパジャクの近くで、すぐ隣にはマリオネピザもある。待ち時間が長くなりがちな北聖水で、Catchtableから予約してゆっくり食事を楽しめるのがうれしい。デートはもちろん、結婚式の招待状を渡す集まりやビジネスの食事にも合いそうだった。

ステンレスの外観とACENOの入口
ヘアライン仕上げの外壁にある赤いACENOのロゴ
営業中を知らせる青いウェルカムサイン

小さなことだけれど、このウェルカムサインには迎え入れてもらえたような気持ちになる。

インテリア

行く前にネイバーブログとCatchtableで写真を見て、オーナーの美意識は並ではなさそうだと思っていた。実際の空間は予想以上に洗練されていた。決して広大ではないが、鏡による視覚効果があり、角地なので視線がいくつもの方向に抜ける。最近の聖水に多い、あまりに狭いバーやカフェとは違って窮屈さがない。

通りの向かいには家具店や飲食店があり、周囲の景色もすっきりしている。路地の店は場所を選び損ねると住宅地の生活感がそのまま見えて食事の気分をそぐこともあるが、ここから見える景色には気持ちのよい印象があった。中央の長いテーブルは、5、6人ほどの集まりにも向いていそうだ。

オープンキッチン脇にある長い共用テーブル
鏡張りの天井に映るダイニング
皿とグラスが整えられた窓際のテーブル
大きな角窓に面した開放的なダイニング
共用テーブルと照明に照らされたワインセラー
ワインセラー横の入口側の席
植物と予約用タブレットが置かれた木製カウンター

北聖水で覚えておきたい店、ACENO。

長いテーブルの花とテーブルセッティング
「A slow down in a fast city」と印刷されたACENOのナプキン

ナプキンのような細部にも、マーケターとして心を動かされる。

ACENOのメニュー

よい店では、メニューを見ると料理への考え方が見えてくる。ステーキ、パスタ、小皿料理、ワインなど構成は本格的だが、手描きのイラストと短いコメントのおかげで難しくも堅くもない。特にスタッフが直接薦めるワインを紹介した「Our Favorites」が印象に残った。スタッフ全員が料理とワインに愛着を持っているように感じられ、すすめてもらわなくてもボトルを選びやすい。賢い構成だと思った。

ステーキ、小皿料理、パスタ、デザートを描いた料理メニュー
スタッフの「Our Favorites」欄があるドリンクメニュー
夏のノンアルコールドリンク、スナック、ワインを案内する手書きカード

ランチに訪れたので、グリーンティーのスパークリング・ノンアルコールワインを注文した。複雑な果実香があるのに甘すぎず、クリーミーな料理にも軽い炭酸にもよく合う。魚料理と合わせるにもよい選択だった。

ワイングラスで出された淡い色のスパークリング・ノンアルコールドリンク
店内で持ったグリーンティー・スパークリングワインのグラス
ノンアルコールスパークリングの細かな泡

ウニポテト

フレッシュウニ、細切りポテト、チーズ。

ウニが大好きなので、星印の付いたこの料理を通り過ぎることはできなかった。やわらかさとシャキッとした食感の中間に炒めた細切りポテトに、チーズベースのウニソースがかかっている。濃厚で香ばしく、粗びき黒胡椒が重くなりがちな味をうまく引き締める。ポテトの食感も絶妙で、最後まで飽きずに食べられた。

チーズとウニのクリーミーなソースをかけた細切りポテト
クリーミーなウニポテトと細切りポテトの食感が見えるアップ

ウニはかなりしっかり入っている。噛むほどにポテトと混ざり合い、香ばしさが増していく。

クリームソースの中のウニと細切りポテトの細部

ニョッキ

クアトロフォルマッジ、グリュイエールチップ。

料理が届いてから、今日はポテトとチーズが好きな人に見えたかもしれないと思った。ウニポテトと似た食材を使っているが、もちっと甘いニョッキの食感が違うので、まったく別の料理のように感じる。濃厚なソースのさまざまなチーズの香りと、上にのったグリュイエールチップの塩味が甘じょっぱさを際立たせる。添えられた白キムチは、噛みごたえと酸味で全体のバランスを取っていた。

グリュイエールチップをのせたクアトロフォルマッジの焼きニョッキ
奥にウニポテトが見えるニョッキの一皿
ニョッキに添えられた白キムチの小鉢

とても強い弾力というより、スプーンで切れるくらいのニョッキ。表面を香ばしく焼いてあるところが気に入った。

季節の魚

旬の魚(カレイ)、味噌ソース、燻製ひよこ豆、セロリのピクルス。

ACENOはステーキがおいしいと聞くが、この日は軽い飲み物に合わせて魚料理を選んだ。ほかではあまり見かけない味噌ソースにも興味があった。夏の旬の魚にはカレイが使われていた。小ぶりでも骨がなく食べやすい、やわらかな魚だ。下側の皮をクリスピーに焼き、添えたセロリのピクルスがやわらかい魚に食感を加える。おいしくておかわりしたほどだ。味噌ソースは塩辛すぎず、全体をそっと包む程度で重くない。

味噌ソース、燻製ひよこ豆、セロリピクルスを添えた夏のカレイ

ACENOのトイレ

オーナーの美意識を見ていると、トイレも普通ではなさそうで、手を洗いに行ってみた。やはり印象的な内装だった。個室は一つで男女共用だが、店内にあり、とても清潔だった。

鮮やかなオレンジと深い青緑のタイルで仕上げたACENOのトイレ
オレンジ色のタイル壁にある白い洗面台と金属の蛇口

空間の体験は、細部によって完成する。

ACENOで最も印象に残ったのはレシートだった。ここまで厚くしっかりした紙にレシートを印刷するのは初めて見たが、色とデザインが素晴らしい。

空間のブランディングは、客にどんな体験を届けるかを深く考えることから始まるのだと思う。それを実現する技術があってこそ、感動は届く。ACENOの数々の細部からはその感覚が伝わってきた。単なる人気店というより、大切な人とまた来たいと思える場所だった。ステーキも評判なので、次に聖水へ来たときは注文してみたい。

店の前で持った厚手でイラスト入りのACENOのレシート
花に囲まれたテーブルを描いた色鮮やかなACENOのポスター
白い皿にきれいに置かれたACENOの印刷ナプキン
半透明の球体の下に複数のスピーカーがある造形的な店内装飾

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